新潟市南区の谷川ファームは、コシヒカリや新之助をはじめ、にじのきらめき、こがねもちを栽培している米農家。農薬や化学肥料の使用をなるべく控え、自然と体に優しい農業に取り組んでいます。
どのお米も炊き上がりの香りが芳醇で、みずみずしさが好評。新潟直送計画では、そんなこだわりのお米を無洗米の真空パックにして出品していただいています。
また、南区といえば、県内でも果樹栽培が特に盛んな地域。日本一長い「信濃川」と支流の「中ノ口川」がもたらす肥沃な土壌が広がっているため、果樹が元気に育つのです。谷川ファームでも50年以上前から果樹を栽培。ジューシーな果汁があふれる桃やすっきりとした風味の梅を手がけています。
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新潟直送計画に出品している「生梅」
新潟直送計画は、そんな谷川ファームのロゴとお米のギフトセットのパッケージデザインをサポートさせていただきました。そこで、代表の谷川一義さんにインタビュー。デザイン依頼のきっかけ、プロセスから完成までの裏話について伺います。
谷川ファーム 代表 谷川一義 様
新潟市南区出身。もともと父親と一緒に稲作と果樹栽培をしていたが、自身が定年を迎えたタイミングで、すべてを一手に引き受けた。近年はブロッコリーやアスパラガス、ニラなど、野菜栽培にも挑戦している。作物によって育てる条件も栽培法も異なるため、一年中、農業に追われているという谷川さん。「一番の楽しみは作物が育っている最中かな。どんな実になるのかな?ってワクワクします。子育てと一緒ですよ。大きく育ってしまうと手に負えない!収穫時期になるとてんやわんやです。まぁそのドタバタも楽しいんですけどね」と、茶目っ気たっぷりに笑う。
担当スタッフ
■デザイナー:大津裕子
■アカウントプランナー:鈴木沙耶
自分がこだわったお米や果物を自分の名前で売りたい!そんな想いで出店しました
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栄養たっぷりの土壌で栽培。コシヒカリの無洗米・真空パック
ー 新潟直送計画への出店や、デザイン依頼の経緯を教えてください
鈴木(プランナー):最初は、コシヒカリ、新之助、にじのきらめき、こがねもちのほかにも、桃と生梅も出品していただきました。出店を決めたきっかけは何だったんですか?
谷川(谷川ファーム):直送計画に出店する前は、お米の主な販路は地元のお米屋さんでした。そうすると、ほかの生産者のお米と一緒に混ざって売られちゃいますよね。手塩にかけて育てたお米なので、「せっかくなら自分の名前で売りたいなぁ」と、日頃から思っていたんですよ。それは桃や梅も同じ。ある時、新潟直送計画の存在を知って、私から問い合わせてみたのが始まりです。通販サイトでの販売は未経験でしたが、とりあえず話を聞いてみようと。
鈴木:今から3年前、2020年の話ですね。当時は私たちからのアプローチがほとんどで、生産者からの問い合わせはあまりなかった時代でした。なので、谷川さんから連絡が来た時はとても嬉しかったのを覚えています。
谷川:鈴木さん、すぐに飛んできてくれましたよね(笑)サービスの概要を聞いたら、私たちは商品を梱包して発送するだけで、お客さんとのやりとりは運営事務局がしてくれる。こりゃいいや!と思って、即決でした。
鈴木:出品商品が「無洗米の真空パック」というのも魅力的でした。当時の直送計画にはあまりなかったんですよ。ロゴを依頼してくださった決め手は何だったのですか?
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中ノ口川流域の肥沃な畑で一玉一玉大切に育てた自慢の桃
谷川:先ほども申し上げましたように、「こだわりの米や果物を自分の名前で売りたい」という願いがずっとありました。だったら、オリジナルのロゴがあった方が良いんじゃない!?って思ったんです。ありがたいことに、新潟直送計画に出店して以来、県外のお客さんも増えました。広く認知してもらうためにも、尚更ロゴが欲しくなってきたんです。
鈴木:谷川ファームのブランディングの一環ですね。無洗米・真空パックのお米はギフト目的に買われている方も多いんですよ。なので、私からも「新規のお客さんを増やすためにも、ぜひロゴ作りましょうよ!」ってオススメさせていただきました。
ソフトで温かいデザインに満足!オリジナルのロゴが出来たおかげで、自信にも繋がっています
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生産者の「お茶目なキャラクター」から生まれたロゴ
ー ロゴが決まるまでのプロセスは?
谷川:デザイナーさんや鈴木さんからアイデアをたくさんいただきましたね。
鈴木:私、打ち合わせに来るたびに谷川さんと3時間くらいお話しているんです(笑)それって、谷川さんの「お茶目なキャラクター」が魅力的だからなんですよ。だから、ロゴもそんな谷川さんの人柄が出るように、「かわいい」「温かい」といったイメージをデザイナーに伝えました。
谷川:デザイナーさんからは、「農業に欠かせない『水・米・実り』を連想させる、『水色・緑・オレンジ』をキーカラーにしませんか?」というご提案をいただきました。私からは、「なるべくシンプルで、ソフトな感じで」とだけお願いして、あとはおまかせですね。
鈴木:出来上がったロゴを見て印象はいかがですか?
谷川:とっても気に入りました。カラフルなんだけど、どこか落ち着きを感じる良いデザインですよね。シールも作ってもらったので、お米以外の作物の袋にもペタペタ貼っています(笑)肌感覚ですが、ロゴができてから新潟直送計画の注文も増えている気がしますよ。
鈴木:梅は新潟直送計画が運営する産直セレクトショップ「KITAMAE」でも販売していただいてます。その袋にもシールを貼ってくださっていますよね。
谷川:そうですね。最初は貼っていなかったんですけど、鈴木さんから「せっかくロゴシールできたから貼ったらどうですか?」って、アドバイスをもらいました。自分だけのオリジナルロゴができて、自信にもなっています。毎日、収穫やら手入れやらに追われていますが、ロゴシールを袋に貼っていると「明日も頑張るか!」って重い腰が上がりますね(笑)
「お米の食べ比べセット」で目指したのは、カジュアルギフト。気取らないデザインに仕上がりました
ー パッケージデザインに込めた思いは?
鈴木:出店から2年後、追加商品として「お米のギフトセット」を出品してくださいました。そこで、今度はパッケージのデザインもさせていただきましたね。
谷川:前々から、気軽にお米を食べ比べできるギフト商品を出したいと思っていたんです。作っていただいたロゴが気に入ったので、ぜひパッケージも作ってください!と、デザイナーの大津さんにお願いしました。
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「お米のギフトセット」のパッケージは、ロゴマークを分解してデザイン
大津(デザイナー):お米の食べ比べができるセットは、「高級感のあるギフト」よりも気軽に渡せる「カジュアルギフト」を想定した商品です。谷川さんからは、ロゴと同じく、パッケージも親しみを持てるシンプルなものにしたいというご意向がありました。そこで、農園のロゴマークをパズルのピースのように分解して、品種に合うカラーを割り当ててみました。「こがねもち」はおもち、「にじのきらめき」は虹がモチーフ。「新之助」は紅白が印象的なカラーリングにして、「コシヒカリ」は白く抜けた部分が光っているイメージにしました。色数をおさえ、シンプルかつメリハリのあるデザインに仕上げました。
谷川:ロゴマークをバラバラにするという発想が面白いですよね。逆に言うと、組み合わせたら一つのロゴマークになる。ギフトを渡す時の話のタネになると思います。遊び心が気に入りました。さすがプロのデザイナーさんですよね。
鈴木:しかも装飾のタグは、取り外し可能でショップカードの役割もあります。裏にはQRコードがあるので、お米のギフトセットをもらった方が今度は自分で買うことができるんですよね。
谷川:そうそう。もらった人が贈る側になるかもしれない。さらにデザイナーの大津さんが名刺として使うことも想定してデザインしてくださいました。私、名刺を持っていなかったので嬉しかったですね。ほら、いつも財布に入れて愛用しているんです。パッケージの飾りにもなるし、ショップカード、名刺にもなる。一石三鳥ですよ!
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パッケージのタグは生産者の名刺代わりにもなります
鈴木:実際、どんな方が利用されているんでしょうね。
谷川:ちょっとした手土産や引っ越しの挨拶に使ってもらっているみたいです。あとは、家族への仕送りとして注文してくださる方もいるようです。
鈴木:微笑ましいですね!堅苦しい贈答品ではなく、カジュアルに使ってもらっているようで、谷川さんの理想通り。私も嬉しいです。
谷川:新潟直送計画は、出品商品から売れるデザイン提案まで、サポートが手厚いと思います。時にはシビアな意見も言ってくださるのが大変助かりますよ。これからも遠慮なく、どしどしアドバイスをよろしくお願いします。頼りにしてるよ!
鈴木:そう言っていただけて、私たちも励みになります。ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします!
谷川ファーム様の出品商品
株式会社クーネルワーク 制作実績
https://cunelwork.co.jp/works/20204/