【アルチザン】燕の金属製品と加賀市の伝統工芸を融合させた「漆磨」をブランディング。高級感のある洗練されたイメージは、展示会でも好評でした。

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「ものづくりの街」として知られる燕市。カトラリーやキッチン用品など、世界に誇る逸品を製造しています。「株式会社アルチザン」は、そんな燕市にあるファブレスメーカー。燕市で手掛けている高品質な金属製品と、日本の伝統技術を掛け合わせたオリジナル商品を企画しています。

たとえば、オリジナルブランド「折燕(オリエン)」は、燕市の高品質な洋食器と、富山県高岡市の深みのある着色技術を掛け合わせたブランド。かつて仏像や銅像の制作に用いられていた着色技術を応用することで、「メイド・イン・ツバメ」の良品に美術品のような美しさや奥深さを与えています。

「折燕」の茶筒と急須

「折燕」に次ぐ、アルチザンの新ブランドとして誕生したのが「漆磨(シーマ)」です。燕市の金属加工技術と、石川県加賀市の伝統工芸「山中漆器」を融合させたカトラリー・タンブラー・酒器などを展開。400年以上の歴史を持つ山中漆をステンレスに施すことで、古典的でありながら、どこかモダンな雰囲気を醸し出しています。

「漆磨」のカトラリー

今回は、「漆磨」の商品企画・ロゴ・リーフレット・展示会用什器デザインまで、総合的にブランディングをサポートさせていただきました。代表・長澤政幸さんにインタビューし、商品企画のプロセスから展示会の反響について伺います。

株式会社アルチザン 代表 長澤政幸様

燕市出身。高校卒業後、地元にある「日本金属洋食器工業組合」の職員として勤務。ドイツからのステンレス材の輸入業務に10年ほど携わる。その後、洋食器メーカーにて営業マンとしての経験を積む。あるとき、富山市の着色技術に出会ったことをきっかけに、「燕の製品と掛け合わせたら、どんなすばらしい商品ができるのだろう」と考えるようになった長澤さん。2017年に独立して、アルチザンを設立。富山市高岡の着色技術を掛け合わせたブランド「折燕」をはじめ、さまざまなオリジナル商品を企画している。

担当スタッフ

◾デザイナー:大津裕子
◾アカウントプランナー:水澤純

「今までの殻を破りたい」という思いから、新ブランド「漆磨」のブランディングを依頼しました

−今回のブランディングご依頼前から、新潟直送計画に出品していただいています。そもそも出店することを決めたきっかけを教えてください

長澤(株式会社アルチザン):アルチザンは、魅力溢れる燕市の金属製品をもっと多くの人々に知っていただきたいという思いで立ち上げました。私ひとりで運営しているので、なかなかネット販売まで手が回っていなかったんです。代金回収やお客様対応までしてくれる、信頼できるプラットフォームを探していました。そんな時に新潟直送計画を知って、「新潟の良いものを全国に届ける」というコンセプトに共感したんです。

水澤(プランナー):長澤さんの思いがこもったアルチザンの商品は、生産者の思いを丁寧に伝える新潟直送計画のページ作りにマッチしていると思います。出店していただいたところ、売り上げが好調でしたので、現在は20商品近く出品していただいていますね。

長澤:新潟直送計画は認知度があるので、安心して商品の販売場所として案内できるんです。アルチザンのHPにも、新潟直送計画のページリンクを貼っています。

−今回、「漆磨」のブランディングを新潟直送計画にご依頼いただいた経緯を教えてください

長澤:はじめに新潟直送計画に出品した「折燕」というブランドが軌道に乗ってきたので、「会社の柱となるようなブランドを新たにもう一つ作りたい」と思っていたんです。

水澤:そこで、今回ブランディング依頼をいただいた「漆磨」の開発をはじめることにしたんですよね。もともと「漆磨」というタンブラー商品があって、リブランディングという形でしたね。

長澤:そうなんです。アルチザンの商品は、ステンレス製品に何かほかの技術を掛け合わせることで、新しい価値を創造することをテーマに企画しています。アルチザンが手掛けることで、何か一つ超えたものを生み出せたらいいな、と。今までは、商品企画からコンセプトまで、私ひとりで考えていたんですよ。ですが、今まで通り私の意見だけで進めてしまうと、「折燕」を超えるブランドは生まれないんじゃないかと考えていました。「今までの殻を破りたい」という思いから、外部の方の意見を取り入れた形で進めることにしたんです。

水澤:そこで、「商品企画をはじめ、ロゴ・リーフレットなど、トータルでサポートしてもらえないか」というご相談がありました。最終的には、「漆磨」をお披露目する展示会のブースや什器のデザインまで担当させていただきましたね。

長澤:外部の方に入っていただくのは、私の中で「一つの賭け」みたいな。かなりの冒険だったんですよね。信頼関係が築けている新潟直送計画なら、お願いできるんじゃないかと思ったんですよ。結果、想像以上の仕上がりで、依頼して良かったです。

「ステンレス×漆」という新しい価値を伝えてくれる、モダンで洗練されたデザインに満足です

−ロゴが完成するまでのプロセスを教えてください

水澤:商品開発の前に、まずブランドロゴを作りました。ステンレスに「漆塗り」という日本らしい技術を施すブランドとして、「漆磨」のイメージを明確にするためですね。

大津(デザイナー):長澤さんからは、「漆磨」という文字を全面に押し出すのではなく、モチーフにしてほしいというオーダーをいただきました。漆は、木の幹に傷をつけて樹液を採取します。その木の幹の傷と、ステンレスの輝きをイメージしました。高級感を出すために、「漆磨」の落款をデザインで取り入れています。

長澤:オーダー通り、一目見ただけで印象に残るようなロゴになったと思います。洗練されたイメージは、「ステンレス×漆」という今までにない価値の商品にぴったりです。

「漆磨」のブランドロゴ

−商品が完成するまでのプロセスを教えてください

大津:まず、漆職人さんにいくつかサンプルを作っていただきました。そこから印象の異なる2つを選んで、「日の和(ひのわ)」「影炎(かげろう)」という名前を付けました。その後は、イメージに合わせて色合いや質感をブラッシュアップしていった感じですね。

水澤:2種類とも、まったく表情が違いますよね。「日の和」「影炎」というネーミングも、それぞれのイメージにぴったりです。

「日の和」(左)と「影炎」(右)

大津:そうですね。それぞれ、漆ならではの特殊な技法を盛り込んでいただいています。漆の表現の可能性を最大限に活かしていただきました。手に触れるものだからこそ、手触りの良さも重視しています。

長澤:「日の和」は、漆らしいしっとりとした質感が良いですよね。「刷毛目塗」という技法をあしらうことで、流れるような刷毛の軌跡がアクセントとなっています。対する「影炎」は、漆を叩くように塗りつけることで、ざらつきのある手触りに仕上がっていますね。

「漆磨」の商品リーフレット

空間を贅沢に使う斬新な魅せ方が、展示会に訪れたお客さんから好評でした

展示会のブースイメージ

−今回は、展示会のブースや什器までプロデュースさせていただきました。実際の出来栄えはいかがでしたか?

長澤:さすがデザイナーさんだなと感銘を受けました。自分だったら、お客さんになるべく多くの商品を見てもらいたいので、あれもこれも展示したくなるんです。しかし、今回は大津さんの提案でアイテム数を絞り、漆磨のイメージを全面に押し出したブースになりました。

大津:とても手間ひまかかっている高価なものなので、高級感が伝わるような魅せ方が良いと思いました。できるだけ贅沢に空間を使って、一つ一つを美術品のようなイメージで展示しています。漆の質感がわかるように、照明の当て方にもこだわりました。

水澤:カトラリーを展示する什器も面白いですよね。平置きではなく、宙に浮かせることで、商品のディティールや質感がよくわかります。

長澤:まさに、アルチザンのものづくりのイメージに近い魅せ方だなと感じました。

水澤:私たちも展示会に参加させていただきましたが、ブースの壁の角度も斬新でしたね。

大津:そうなんです。もともと壁は通路と並行にする予定だったんですが、より多くの方に見ていただけるように斜めに設置しました。

長澤:たくさんのお客さんが足を止めてくださいました。波紋のような壁面の模様も、漆磨のイメージに合っていて気に入っています。

大津:壁面の模様は、枯山水の日本庭園をイメージしています。また、ステンレスを研磨する機械にも見えるようにデザインしました。高級感のある「和モダン」な雰囲気に仕上がったと思います。

−展示会でのお客さんの反応はいかがでしたか?

長澤:すごく良い感触でした。「新しい!」「今までに見たことがない」というお声をたくさんいただきました。「日本の漆を取り入れた商品だから、日常生活でも使いやすい」という声もありましたね。

大津:そうですね。大切に愛でながら、日常生活で使っていただけたらうれしいですよね。

−最後に、今回のプロジェクトを終えての感想を教えてください

長澤:デザイナーの大津さんがしっかりとした意見を持っていてくれたからこそ、新しいアルチザンのブランドが生まれたと思っています。ありがとうございました!

大津:そう言っていただけて何よりです!商品開発から什器のデザインまで、楽しんで取り組めました。こちらこそ、信頼して任せていただき、ありがとうございました。

水澤:私たちにとっても新しい挑戦がたくさんあり、成長させていただきましたね。

長澤:スピード感を持って進めていただき、感謝しています。これからも、よろしくお願いいたします!

水澤:はい。長澤さんのスピード感に負けないよう、こちらもがんばります!よろしくお願いいたします。

新潟直送計画から購入いただけます

漆磨 カトラリー – 株式会社アルチザン

漆磨 二重タンブラー – 株式会社アルチザン

漆磨 酒器(二重徳利・二重ぐい呑み) – 株式会社アルチザン

漆磨 二重フリーカップ – 株式会社アルチザン

株式会社クーネルワーク 制作実績

https://cunelwork.co.jp/works/21008/

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