プロフィール
■出店者名:土田農園 様
■担当者名:代表 土田広樹 様
■店舗カテゴリ:果樹園
■出品商品:ル・レクチェ(洋梨)、ル・レクチェ加工品、和梨
■所在地:三条市
■直送出店年月:2011年11月
「新潟直送計画」へ出店したきっかけは?
サービスが開始した2011年から参加。SNSでの出会いがきっかけに。
「新潟直送計画」に出店したのは、2011年。サービスがスタートしたタイミングから出店しています。
うちはもともと農協への出荷が100%の農家でしたが、私が20歳で就農した頃から買取価格が暴落し、大変な思いをしていたんです。
そこで「農協にすべて任せるのではなく、自分でも売らないと!」と思い、スーパーや、近隣の直売所とも契約し、自社ECサイトも立ち上げるなど、販路を拡大していた時期でした。
うちの場所は大通りに面しているわけでもないので、自社で直売所をやっても人は来ません。ただ「梨」「ル・レクチェ」といっても、商品の差別化が難しいので、県内よりも県外に目を向けていたんです。
そんな中で、新潟直送計画の創業メンバーの方とSNSを通じて出会い、「これから新潟産品を全国に発信するネット通販サービスを始めるので、生産者を探している」ということで、声をかけて頂きました。
丁度「平成23年7月新潟・福島豪雨」で三条はひどい水害にあったばかりで、梨の取引に難色を示す取引先もあった中、「新潟直送計画」が取り扱いを始めてくれたことは大きかったですね。
「新潟直送計画」に出店し、実際に販売を始めてみていかがでしょうか?
販売開始から10年。注文件数は、年間2,000件超に!
現在、新潟直送計画からの注文件数は年間2,000件以上。農園の売上の約20%を「新潟直送計画」が占めており、大事な経営の柱になっています。
新潟直送計画に出店している全店舗の中でも、売上ランキングの上位を取れています。
出店している他のネット通販サイトと比べると、「新潟直送計画」では県内のお客様からの注文、ギフトでの利用が多いですね。
今でこそ、多くの注文が入るようになりましたが、初年度の売り上げはほんの十数件くらい。
劇的な変化があったわけではなく、本当にコツコツやってきたことで、今があると思っています。
売り上げが上がった要因はどこにあると思いますか?
売上げアップに近道なし!努力の積み重ねが大切です!
「出店したら終わり」ではなく、出店者自身が売れるための努力をコツコツ積み重ねていくことが大事です。
私自身も、県外のマルシェにも出店したり、ル・レクチェのカービングコンポートやドライフルーツを開発したり、色々な取り組みをしてきました。
そういった様々な取り組みが県内外のメディアに取り上げられることで、徐々に知名度と売上が相乗効果で上がっていくようになり、リピーターもつき、コンスタントに売上がたつようになりました。
ブームになる前の県外のマルシェイベントに参加したり、「新潟直送計画」の立ち上げ時に出店したり、「ブームのちょっと前」の活動に参画できているのは、運が良かったのかもしれませんね。
でもそうやって、自分から動いてきたことが、今の売り上げにつながっていると思います。
「強みがない」「武器がない」など、ネガティブな側面にフォーカスするのではなく、また「従来の仕組みややり方」にとらわれるのでもなく、代わりになる手段を探し続けることが大切です。
新潟直送計画を立ち上げ期から見続けてきて、出店者目線で何か変化は感じられますか?
出店者目線の要望を反映してくれるので、10年前と比べて大変利用しやすくなりました。
実は当初、私は「新潟直送計画」のシステムに関してたくさん意見を言ったんです。
例えば「伝票」。
最初は送られてきた伝票のデータを自分で印刷するスタイルでしたが、「これだと絶対農家は負担に感じるし、今後出店者が増えていくときに課題になるから、簡便化したほうがいい」という話をして、改善してもらいました。
今では「新潟直送計画」が伝票を準備して、出店者は商品を用意するだけで済む形になり、大変利用しやすくなりました。
他にも色々とアドバイスをしましたが、その都度しっかり改善されていったので、柔軟な会社なんだなと感じました。
今では売上もしっかり立っているし、販路もどんどん広がっていっています。
以前は「ル・レクチェ」でGoogle検索をすると、土田農園のホームページが上位に表示されていたんですが、今では、うちのサイトよりも上位に新潟直送計画のページが表示されるようになりました。やっぱりIT企業はすごいなぁと思います。
他のショッピングモールや独自のECサイト運用と比べた時の、新潟直送計画の印象は?
何と言っても「新潟直送計画」は楽!県内企業で距離感も近く、頼りになります。
何と言っても、新潟直送計画は「楽」!
注文があった商品を準備するだけでいいので、特に自社のECサイトで売るのと比べて、とっても楽なんです。今の手数料であそこまでのサービスをしてもらえるなんて、本当にありがたいなと思います。
自社のECサイトではやはり伝票を印刷したり、メールの返信などが大変で…。注文に対応するだけであれば大きな負担ではありませんが、細かい問い合わせに対応するとどうしても時間がかかってしまいます。
その点新潟直送計画の方である程度の問い合わせには対応してくれるし、こちら側が対応しないといけないときはしっかりと注意書きをつけてくれるので、負担をそれほど感じません。
これらの対応面も、この10年でずいぶん改善されてきたと感じています。
普段他のネット通販にも出店していますが、「新潟直送計画」は県内の企業だから距離感が近いところもいいところですね。商品ページの写真を変えたい時に足を運んでくれたり…。
県外の企業では最初の一回撮影したら、後はなかなか足を運んでくれることはありませんよね。
他の方に、「新潟直送計画」への出店をお勧めしたいですか?また、どのような点をお勧めしますか?
丸投げはNG。自分で売る努力を怠らない人におすすめです。
実際にいろいろな生産者さんから「新潟直送計画ってどう?」と聞かれることも時々ありますが、条件によります。
「ネット通販に出店すれば絶対売れる」と思っている人もいますが、簡単に売れる方法があるわけではなく、ネットに掲載してすぐにたくさん売れだすことはほとんどありません。
「新潟直送計画」も同じで、出店したら丸投げでOK、ではなく、売上を上げていくための努力は必要です。
手数料もあるものなので、そういった説明を聞いた上で「挑戦したい!」という人には、とってもいいサービスだよと紹介しています。
今後「新潟直送計画」に期待することを教えてください。
大きな売上を見込める法人向けの販路拡大を期待しています!
BtoBでの販路拡大をぜひやってもらいたいです。
もともとうちは家族経営の農家でしたが、私は農家の集合体である法人「株式会社想樹」を立ち上げたので、一軒だけの農家では対応しきれないBtoB向けの商売、例えばお中元やお歳暮、社販用、会社の福利厚生など…新しい市場が開拓できるのではないかと思います。
他にも新潟和牛、枝豆、越後姫、ル・レクチェといった「にいがたフード・ブランド」の4品目が届く商品や、季節ごとの定期便など、生産者の垣根を超えた商品、単一の農家ではできないことをやってもらいたいです。