【長井農園】「白根産の枝豆」として差別化を図るため、オリジナルロゴを作成。白根の地域性を感じるデザインは、リピーターからも評判です!

毎年6月上旬に開催される伝統行事「白根大凧合戦」で知られる新潟市南区(旧白根市)。長井農園は、この地で枝豆や米を生産する農家です。特に力を入れているのは、枝豆。8種類もの豊富な品種をリレー形式で栽培しています。こだわりの有機質肥料を使って育てた濃厚な味わいの枝豆は、リピーターのお客様が数多くいる人気商品です。

今回は、差別化を図ることを目的に、ロゴ・パッケージシール・リーフレットのデザインを担当させていただきました。代表・長井祐枝知さん、枝豆担当・長井祐輔さんにインタビューし、出店とデザイン制作の経緯やその後の反響について伺います。

代表 長井祐枝知様・枝豆担当 長井祐輔様

新潟市南区で枝豆や米の栽培に取り組む長井さん親子。代表・長井祐枝知(ゆうえち)さんは、40年以上農業に携わる大ベテラン。2015年から出荷用として本格的に枝豆栽培を開始した。現在は、父・祐枝知さんが米の栽培、息子・祐輔さんが枝豆の栽培を主に担当している。

担当スタッフ

◾デザイナー:阿部和美
◾アカウントプランナー:鈴木沙耶

「こだわって育てた枝豆を直接お客様に届けたい」という思いから、直送計画への出店を決意

−直送計画に出店した経緯を教えてください

プランナー・鈴木(以下、鈴木):出店されたのは2019年のことでしたね。最初は枝豆を出品していただきました。

長井祐枝知さん(以下、祐枝知):そうですね。2015年に枝豆の栽培面積を拡大して、出荷用の枝豆も作るようになりました。当時は、中間事業者に卸していたんですが、「質より量」という感じで、すごく単価が安かったんですよね。うちがどんなに美味しくしようとこだわって育てても、ほかの枝豆と混ぜられて販売されてしまう。そこに不満を感じていました。

鈴木:その経験から、産直という売り方を考えたんですね。

祐枝知:対面での販売もやったりしましたが、収穫もあるからなかなか時間が取れないんです。ネット販売にも興味があったんですが、自分でやるのは時間も労力もかかるし……。そんなときに直送計画の存在を知りました。注文の入ったものを出荷するだけだから、これならはじめられると思いました!

長井祐輔さん(以下、祐輔):経費をかけずに美味しく育てられたらいいですけど、そこには限界があります。高くてもなるべく美味しいものを食べたいという人に届けられるのが良いですよね。

祐枝知:農業を続けていくには、また食べたいと思ってもらって、リピーターになってもらうのが大切だと思います。だからこそ、美味しさにはこだわりたいです。

鈴木:年々注文数が増えていて、長井農園さんの枝豆を毎年楽しみに待っているリピーターさんも多いですね。

祐輔:だんだんと実ってきましたね。不特定多数に流れていくのではなく、お客様に直接届けられるので、とてもやりがいがありますね。「毎年楽しみにしています」というレビューをいただけると、大変励みになります!プランナーの鈴木さんからのアドバイスで、今年からレビューの返信もするようにしています。

鈴木:とても丁寧に返してくださっていますよね。ありがとうございます!

祐輔:丁寧にすることしかできないもので……。そこだけは欠かさないよう、意識して取り組んでいます。

鈴木:長井農園さんのファンが多い理由の一つですね!

本サイトのレビュー

「新潟県産」ではなく、「白根産」として販売するため、白根の地域性をロゴで表現

−直送計画にデザイン依頼をした経緯を教えてください

鈴木:出店から3年ほど経ったとき、「ロゴの必要性を感じている」ということで、祐輔さんからお電話をいただきました。

祐輔:スーパーや直売所で野菜を見ていると、何かしらのシールを貼って差別化しているものが多いことに気が付きました。これからは、「うちの枝豆です」というアピールをしていかないといけない時代なのかなと思ったんです。そこで、デザインのサポートもしてもらえると以前聞いていたので、鈴木さんに相談しました。

鈴木:ロゴやシールのほか、発送の際に同梱したり、直売所に置いたりするリーフレットのデザインもご依頼いただきましたね。

長井農園のロゴ

枝豆の品種シール

−ロゴはどのような流れで制作したのですか?

祐輔:打ち合わせ後、デザイナーの阿部さんからいくつか案を出していただきました。その中のひとつをブラッシュアップしていった感じですね。

デザイナー・阿部(以下、阿部):初めてロゴを作られるということで、イメージが凝り固まらないよう、わざとちょっと外したテイストの案も出したんです。初回の打ち合わせでは、農家さんらしいやさしいイメージという希望をいただいていましたが、最終的に渋い和風のイメージに仕上がりましたね。

祐輔:僕はまんまと阿部さんの策略にハマったわけですね(笑)。自分の中の漠然としたイメージがどんどん形になっていきました。

阿部:ブラッシュアップしていく過程では、祐輔さんからのアイデアもいただきました!もともと別案で長井の「井」を凧に見立てるというデザインがあって、〇で囲んでいる部分をこの「井」にしたらどうかと。「こうしたらどうかな?」「それいいですね!」と、一緒に形にしていくことができました。

初回のロゴ案と完成したロゴ

鈴木:完成したロゴのポイントはどこですか?

阿部:やっぱり、凧に見立てた長井の「井」ですかね。打ち合わせの際、「白根産の枝豆」として売り出していきたいと祐輔さんがお話されていたんです。何より、祐輔さんの後ろに大きな凧が飾ってあるのが印象的でした。白根の象徴とも言える大凧をロゴに落とし込むことで、白根の地域性を表現しています。

祐輔:シンプルながらも、しっかりと個性のあるものに仕上げていただきました!家族からも評判です!

阿部:ありがとうございます!今回、お米の要素も入れるという案もありましたが、枝豆の要素に絞りました。要素を絞ったことで、ほかの農産物にも展開しやすい形になったと思います。

鈴木:米袋に使用する際は、枝豆のイラスト部分を稲穂に変えていましたね。

米袋

情報を分かりやすく伝えながらも、長井農園らしい温かみを感じるリーフレット

既存の同梱用チラシ

−リーフレットはどのような流れで制作したのですか?

祐輔:もともとは、手書きのお手紙や品種カレンダー、美味しい茹で方などをコピーして同梱していました。いろいろとプリントして、三つ折りにして封筒に入れて……。温かみはあるんですけど手間がかかるので、それらの情報がコンパクトにまとまったリーフレットがほしいと思っていたんです。

阿部:今まで使っていたものの手書きの温かさは、長井農園さんの良さだと思います。リーフレットにすることで情報の価値は上がっても、温かみが消えてしまったらもったいないですよね。水彩のイラストを入れたり、枠に丸みを付けたり、温かみを感じるやわらかい雰囲気を意識しました。ちなみに、この枠の形はロゴにも使っている凧に見立てた「井」になっています。

リーフレット

祐輔:本当だ!知らなかったです!忙しい中でも、「気持ちを込めて届けたい」という想いがあります。こうした想いを汲んでくださるのは、とてもありがたいですね。

阿部:農家さんが背景に見えるようなリーフレットにしたかったので、そう言っていただけると嬉しいです!リーフレットと合わせて、引き続きお手紙を入れてくださっているので、より情緒的価値を届けられているのではないかと思います。

鈴木:長井農園さんのロゴが入った便箋とか良いかもしれませんね!

祐輔:それいいですね~!リーフレットがあることで見栄えが良くなり、贈り物としてもサマになります。直売所でリーフレットを見たお客様から、「こんな素敵なのがあるんだったら贈り物したい」なんて声もいただきましたね。

売上目標は、昨年の1.5倍!売上を伸ばしつつ、お客様を取りこぼさないようにしたい

−今後の目標を教えてください

祐輔:念願だったロゴができて、ようやくやりたいことが実現してきました。

鈴木:そうですね!ロゴやリーフレットの影響もあって、直送計画の売上もさらに伸びましたね。

祐輔:注文数が増えるのはありがたいことなんですが、昨年は予想以上の注文が入り、先走ってお断りしたこともありました。とても心苦しかったですね。昨年の経験で注文が多くなる時期がわかってきたので、今年はその反省を活かして一人のお客様も取りこぼさずに美味しい枝豆を届けたいです!

鈴木:注文数が増えるほど、調整が難しくなってきますよね。受発注に関するご相談がありましたら、いつでもご連絡ください!

祐輔:頼りにしています!まずは現状維持と言いたいところですが、昨年の1.5倍の売上を目標にします!

 

長井農園様の出品商品

新潟産枝豆・茶豆 – 長井農園

令和6年度米 新潟県産コシヒカリ – 長井農園

株式会社クーネルワーク 制作実績

長井農園様 ロゴ・パッケージ・リーフレットデザイン

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