プロフィール
■出店者名:青木農場 様
■担当者名:18代目代表 青木弘 様
■店舗カテゴリ:農家
■出品商品:黒埼茶豆、餅(こがねもち)
■所在地:新潟市西区
■直送出店年月:2017年7月
「新潟直送計画」のことはどのように知りましたか?またどのような印象を持っていましたか?
自分の目指すライフスタイルにぴったりな、ユニークな社名に興味を惹かれました。
新聞で「株式会社クーネルワーク」が起業したという記事を読んで、新潟直送計画の存在を知りました。そして「変わった社名には一体どういう意味が込められているんだろう?」と思ったんです。
それで調べてみたら、「食べる」「寝る」「仕事」と言う意味なんですよね。まさに自分のライフスタイルとぴったりだと思って、すごく印象に残りました。
しっかり仕事をするだけではなく、しっかり休んで食べて遊ぶ。そしてまた家族のために仕事をする。非常にコンセプトがしっかりした会社だなと感じました。
「新潟直送計画」への出店の決め手を教えてください。
ネット通販の必要性を感じたタイミングと、移住してまで起業した心意気に賛同しました。
新聞を読んだ時、出店は考えていませんでした。しかしその数月後、営業担当者が飛び込みで来社。即出店を決めました。担当者の非常に明るい人柄が決め手でしたね。営業トークに乗せられたのかもしれませんが(笑)。
そしてやはり、わざわざ県外から移住して「新潟を元気づけるんだ」と言っている若者を面白いと思ったし、応援しようと思ったんです。
またちょうど、当時は流通の変化を感じていた時期でもありました。これまでカタログでの販売は数社お取引がありましたが、これからはネットショップが流通の主流になってくるだろうとは思っていたので、いいチャンスだと思ったことも理由の一つです。
「新潟直送計画」に、出店し、実際に販売を始めてみていかがでしょうか?
作り手、売り手、消費者の「三方よし」の商売が気持ちいいです。
通年で白餅・豆餅・かた餅・きな粉、そして夏季だけ茶豆を販売していますが、年々売り上げは上がっていて、リピーターもついています。特に購入者層が若いせいか、少量の商品が人気ですね。
また売り上げとは直接関わらない部分ですが、営業の担当者であったり、こうして取材を受けたりと、非常に人との繋がりの幅が広がったと感じています。
「新潟直送計画」の仕組みは、商品を通じて「作る側」「売る側」それぞれが役割を分担し、それぞれが一生懸命取り組み、そしてそれを認めて購入してくれた「お客さん」がいて、「三方よし」なんです。それが生産者としては、非常にありがたいことなんです。
売り上げが上がった要因はどこにあると思いますか?
本来光が当たらない小ロットの産品も販売できるので、出店しやすくやる気もUP!
青木農場の認知が年々進んでいることと、「新潟直送計画」自体の利用者が増えているからだと思います。
「新潟直送計画」の成長は、生産者が頑張ることはもちろん、「新潟直送計画」自体が「新潟県内の経済を回そう!」と社長をはじめ、スタッフが日々色々なところに働きかけて頑張ってくれているからでしょう。
しかも本来、埋もれて世に出ないような小ロットの加工品や農産物でも「新潟直送計画」なら光を当ててくれる、販売させてもらえる。これが非常に助かります。
一般的な販売チャンネルでは、ロットがいくらからとか仕様書がどうなっているとか、小さな加工業者や新しい品目・新商品に挑戦したい事業者にとってはハードルが高いんです。
だからこそ「新潟直送計画」にはますます頑張っていって、たくさんの生産者に光を当てていってほしいという思いがあります。
「新潟直送計画」へ出店する前と後で、経営状況や販路に変化はありましたか?
手間がかかる事務作業を代行してもらえて、新しい情報を得られるなど、メリットが続々。
従来は、お得意様への年2回のダイレクトメールを通じたご案内、そしてスーパーと生協で販売してきました。自分たちで販売していると、コンビニ請求を出したり入金管理をしたりで時間も手間もかかってしまい、とても大変なんです。
しかし「新潟直送計画」では、注文が入ると伝票が送られてきて、月ごとに決済をまとめてくれるので、自分で入金確認や請求書発行をしなくていいところが非常に楽です。
だから、いいものを作る生産者がいたら、小ロットから出品でき、事務作業も少ない「新潟直送計画」を紹介したいですね。
また、経営状況の変化ではありませんが、年に一回開催される事業報告会で、同業者さんとの出会いがあり、良い情報交換をすることができました。面白かったし、これは「新潟直送計画」に出店していなかったらなかった出会いだと思います。
他のショッピングモールでの販売経験や独自のECサイト運用はありますか?
ネット通販は「新潟直送計画」のみです。
他のショッピングモールは利用していませんが、自社サイトでの販売はこれから導入していこうと考えています。
出店者様向けのオプションは利用していますか?また利用したご感想は?
自社らしさや今後の展望も汲み取ったリーフレットとロゴが完成し、大満足!
青木農場のリーフレットとロゴマークを制作してもらいました。
何度も打ち合わせを重ねながら、「青木農場とは」「これからどういうことをやっていきたいか」などを深く掘り下げ、制作してもらったんです。いい案をいくつももらって迷ったりもしましたが、完成版を見たときに「頼んでよかった」と心から思いました。
最初、ロゴマークはクーネルワークのロゴが良かったんです(笑)。まさに人間の営みを表しているじゃないですか。そこで同じデザイナーさんにお願いして、太陽と大地、そして空を模したロゴマークを作ってもらったんです。加工場の前にもあしらった看板を作って、とても満足しています。
今後「新潟直送計画」に期待することを教えてください。
「新潟を盛り上げる」という志に基づいた、事業の大きな成長が楽しみです。
生協だと産地交流など、クレームも含め色々な評価をいただける組合員さんと直接接する場があります。「新潟直送計画」ではレビューがつくこともありますが、もっとレスポンスがわかるとさらにありがたいですね。
しかし、適応力もデジタルのスキルも、そして持久力もあるクーネルワークはこれからどんどん伸びていくと思います。それは技術的な部分ももちろんですが、会社に「志」があるからです。
自社の利益だけを追求すると大きな成長は望めませんが、事業を通じて「新潟を盛り上げる」と言う志があるからこそ、大きな発展が期待できると思います。
今後取り組んでみたいことを教えてください。
仕事とプライベートの両立ができる農業を目指し、商品開発に力を入れています。
今、枝豆は競争が非常に激しい分野です。そこで青木農場では、毎年圃場ごとに土壌分析を行い肥料設計を行うことで、枝豆にとって育ちやすい環境を圃場ごとに整えています。そういった「農家がどんなことをしているか」を積極的に発信していけたらと思っています。
また4年前に法人化し、週40時間労働・週休二日制を取り入れました。しかし、実際のところ農業は時間で区切る労働管理は難しく、一次産業だけでは生活の基盤は作れても、余暇の時間を持ったりすることは難しい。
だからこそ付加価値をつけて販売する、加工品の開発といった六次産業化を重視しています。
そこで今年新卒で管理栄養士の資格を持つ社員を採用。新商品開発に力を入れています。玄米粉100%のぽっぽ焼風ドーナツや醤油おこわが最近完成したので、まずはこれを「新潟直送計画」に出品したいですね。
御社にとって「新潟直送計画」はどんな存在ですか?
重要課題「自給率の維持・向上」のためにもますます期待しているパートナーです。
新潟を元気にしていくパートナーです!
今、日本の食料自給率は大きく下がり、輸入品目が増えています。一見、生産者が少なくても食が豊かに見えますが、新型コロナウイルス感染症が発生した時のマスクのように、何かのきっかけでパッと食糧がなくなり大パニックになる可能性があるかもしれません。
そしてSDGsのような「持続可能な社会を作る」と言う側面からも、作物を作り、タネを食べて、残ったタネを来年植えてまた育てる、その人にも環境にも優しい農業が見直されていく時代に入ったのかなと思っています。
だからこそ、国内の生産者がしっかりと生き残っていくことが大事であり、「新潟直送計画」に期待することは大きいです。
農業は体は疲れるけど、ストレスホルモンの分泌が非常に少ないことが証明されていますし、仕事にヒントにもなると思うので、クーネルワークさんも実際に農業を少しやられてみるのも面白いかもしれませんよ(笑)。